提案
あのイーハトーヴォのすきとおった風、夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎら〳〵ひかる草の波。 祇辻飴葛蛸鯖鰯噌庖箸着四配換湾次姿牙韓茨栃衣去玄人家北芝史入八子手⺘了辶心雨戸戶户無風比仰糸絲示礻衣主言讠年又文月条
A STORY
きれいな星空だ。一度でいいから触ってみたい…
いやー、今夜もきれいな星空…と思ったら真っ暗。そうか、オレが盗んだからな。でも、いい月夜じゃないか。まんまるお月さんが、あんなに輝いて…ん、待てよ。もしかしたら月の裏にまだ星があるかもしれない。よし、見てこよう。
近くで見てもやっぱりきれいだ。少しくらいなら、もらってもいいよな。こちら、私が盗んだ星で丹精込めて作った王冠になります。
ドングリの実が一つ、ぽつんと落ちました。池には橋が架かっていましたので、ぽつんと落ちたドングリは、ひとつぽつんと、橋の上、ころころ、ころころ、転がってぽつんと水に入ります。
魔が差しました。
きれいだな。星よりあの月がいいんじゃないか…いやいや、星を盗んだ上に月まで無くなったら、夜空はいったいどうなるんだ!まあ、知ったこっちゃないか。よし、月を取りに行こう。…よいしょ…
昔々のその昔、そのまた昔、ずっと昔のその昔。このお城の中の、池のそばに、大きなドングリの木がありました。
風がびゅうびゅう吹きました。すると、ドングリの実が一つ、ぽつんと落ちました。
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池には橋が架かっていましたので、ぽつんと落ちたドングリは、ひとつぽつんと、橋の上、ころころ、ころころ、転がってぽつんと水に入ります。