幅100%で一段組の流行デザイン


MAHOROBA

柿食へば鐘がなるなり法隆寺
(ここは東大寺二月堂ですが)
奥山に紅葉踏みわけ鳴く鹿の声きく時ぞ秋は悲しき
春は出産の時期、秋は発情期で気も荒くなるとか

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若者 はい、それではそろそろ始めましょう。昔々のその昔、そのまた昔、ずっと昔のその昔。このお城の中の、池のそばに、大きなドングリの木がありました。 ある年のこと、そのドングリの木には、それはそれは、沢山のドングリの実がなりました。
そのドングリの実は、一つ二つと数えては、とうてい数えることは出来ません。大空の星の数こそ沢山あるのでした。 さてある日のこと。風がびゅうびゅう吹きました。すると、ドングリの実が一つ、ぽつんと落ちました。池には橋が架かっていましたので、ぽつんと落ちたドングリは、ひとつぽつんと、橋の上、ころころ、ころころ、転がってぽつんと水に入ります。 すると、続いてまたひとつ、ぽつんと橋に落ちましたひとつぽつんと橋の上、ころころ、ころころ、転がって、ぽちゃんと水には入ります。すると続いてまたひとつ……。
ぽつんと橋に落ちました。一つぽつんと橋の上、ころころ、ころころ、転がって、ぽちゃんと水には入ります。すると続いてまたひとつ… そのドングリが、落ちてぽつんと橋の上、ころころ、ころころ、転がって…と、申しましても、お殿様、そのドングリの実は星の数ほどあるのですから、いつまで続いて落ちるか、この私にも分かりません。
なんといっても、王様、ひとつ落ちたと思ったら、それに続いてまた一つ、ぽつんと橋に落ちました。落ちてぽつんと橋の上。ころ、ころ、ころ、ころ、転がって… いやですか。嫌だといっても王様。そのドングリは星の数ほどあるのです。またまた、続いてまた一つ、ぽつんと橋に落ちました… といっても、王様。ドングリの実は星の数ほどあるのですから、ひとつぽつんと橋の上 若者 それは結構でございます。あはははは。 みんなで あはははは。

今夜もきれいな星空…と思ったら真っ暗。
そうか、オレが盗んだからな。
でも、いい月夜じゃないか。
まんまるお月さんが、あんなに輝いて…
ん、待てよ。
もしかしたら月の裏にまだ星があるかもしれない。
よし、見てこよう。
泥棒 なんてきれいなお月さん…今いくよ。
若者 そうか、星に触っちゃいけないのか… 泥棒 きれいな星空だ。一度でいいから触ってみたい… 若者 あんたも、そう思うかい。 泥棒 うあああ! 若者 そんなに驚かなくてもいいだろう。へんなヤツだな。 泥棒 近くで見てもやっぱりきれいだ。少しくらいなら、もらってもいいよな。 泥棒 これで星は俺のものだ。 村人 よし。かならず泥棒を捕まえよう。

AND

よいしょ…よいしょ…きれいだな。星よりあの月がいいんじゃないか
…いやいや、星を盗んだ上に月まで無くなったら、夜空はいったいどうなるんだ!まあ、知ったこっちゃないか。
よし、月を取りに行こう。…よいしょ…よいしょ…

ほんの出来心といいますか…。

きれいな星空だ。一度でいいから触ってみたい…この袋の中に星が入ってます。

はい、それではそろそろ始めましょう。
昔々のその昔、そのまた昔、ずっと昔のその昔。
このお城の中の、池のそばに、大きなドングリの木がありました。
ある年のこと、そのドングリの木には、それはそれは、沢山のドングリの実がなりました。
そのドングリの実は、一つ二つと数えては、とうてい数えることは出来ません。大空の星の数こそ沢山あるのでした。
さてある日のこと。風がびゅうびゅう吹きました。すると、ドングリの実が一つ、ぽつんと落ちました。池には橋が架かっていましたので、ぽつんと落ちたドングリは、ひとつぽつんと、橋の上、ころころ、ころころ、転がってぽつんと水に入ります。