家庭教師がお手伝い 目次>札幌の中学受験
公立高校が受験力を持ち、公立中学も評判が悪いとまではいえない札幌では、わざわざ中学受験をして私立中学に子供を入れる選択する親は多くないようだし、「お受験」の雰囲気もない。また、一部中学は、レベルや伝統のために人気がある。
札幌の子は塾の宿題も少なくのびのび子供らしく過ごしているようで、関西の家庭教師で会ってきたひどい受験疲れの子供たちと比べても、いい環境にいる。こちらでも中学受験塾は三四年からの独自のカリキュラムを全国と同じように組んでいるが、北海道の中学入試が簡単?なため、わざわざ本州に出向いて他流試合に臨む生徒がいたりする。とはいえ、ここ数年、中学受験塾に通う生徒も増えたためだろうか、各校とも難化し「中学受験風」の出題が多くなる傾向が顕著だ。
さて、おおかた算数もそうだが特に国語の場合、出題のしかたに学校の「思想」(癖とも言う)が表れるので、偏差値上の難易よりも、問題との相性に得点が大きく左右される。特定の出題傾向に合わせ対策する事も家庭教師ならできると、宣伝しておこう。下記、イニシャルの子は特に過去問指導をしたケースだが、普段の学習だけで合格する子の方が多い。
(M君・Hy君・Hk君・Rt君・Ry君・Sさん・Rさん・Aさん・Mさんへ)
算数 問題整理力・数量関係の基礎力を問われる。図形的ヒラメキ、やや入り組んだ規則性関連。問われ方が見慣れないもの、式や記述による説明、グラフ。比なども登場し中学受験風に近づいてきた。特にSPは。塾での学習は必要だろう。
国語 記述問題は要約系と一部自分の言葉を使うが、模範解答から要素が推測しにくい。独特な尋ねられ方も。立命模試での記述採点は塾相当。ミニ小論文で対比を作るには素早い内容把握。
社会は基礎重視だが塾程度の知識要
(Hk君・Rt君・K君・T君・S君・Y君・Sr君・Ts君・St君へ対策)
国語 小林秀雄も出ていた本文難度は易化、とはいえ時間が足りない人も多いか。記述が多くなったが、抜出した言葉を組合せる出題以外は要素の許容が大きそう。
算数 多く中学受験塾で学んだことのある問題の応用題で手順の複雑なものや読取りが難しい出題は図などで要工夫。空間把握の難題は最近少なめ。
理科は比例など算数的理解 社会は大人の教養
(Tさん、Nさん、Kさん、Mさん、Rさんへ)
国語は随筆と説明論説文でやや難化。「探す問題」やキーワード・フレーズ記述が多いですが、要約利用や自分の言葉で書く記述も出ます。
算数は受験塾よりは易、学校より難。仕事算や速さなど学校ベースの出題で、線分や図や表など基本を駆使して解く出題が中心。複数の次元を操ったり、筋道を立てて考えよう。推理が出ていた頃より中学受験風。
理科はつりあい、濃度、実験に計算も。社会は受験塾相当で歴史は難。
(T君・Aさん・Miさんへ)
算数 偏差値60位の難度で(最近易化?)スタンダードな出題は札幌圏では貴重。図形も多く一部難。比などを駆使する高度なのも出るが線分図ですぐわかるのも出る。基礎から難度の高い問題まで塾生には手ごたえ充分だろう。なんでも解けるように。理科も手応えがある。算数同様、比や比例、グラフ等の練習を。
国語 記述は少なくなった。かつては抜き出してまとめるものもある一方、自分の言葉を使っていちから組み立てる記述もあった。プレテストでは要素と字数があれば得点、字数不足は0点だったが現在は不明
(K君・Ht君へ)
算数 基礎的文章題中心だが数的処理を要する問題も散見。プレテストは本番よりも塾生向。
国語 選択肢の練習を。記述は尋ねられていることを明確にし、抜き出して構成。
(Tさんに)
共学になり、英数、英数選抜の出題が難しくなった。難しいので合格最低点は低め。 英数選抜。一般的な中学入試問題としては基本的で、むしろ推理、てんびん=消去算、規則性、など、やや直観力と数学的整理力、推理力を重視した出題傾向。パズルや推理が好きだからいいね。一方、国語は、出題が高度になった。小説は本文に頼らず「自分の言葉」で表現する記述説明問題が多いから、気持ちや状況をつかむ練習をつんでおこう。説明文は論の流れをおさえた記述。学校説明会で配布される「入試へのアプローチ」に要約練習がたくさん。 社会は、小学校の教科書にぎりぎり接する出題ではあるが、中学生レベルの学習をしておくのが余裕があるだろう。
(Ht君・A君・Kt君へ)
札幌初の公立中高一貫校。第1回目の試験は拍子抜けだったという声がちらほら。棒グラフ、タイル並べ、基礎論理、条件整理など。面接でも選考があった。
東海大四中
札幌聖心女子学院中
札幌光星中
藤女子中
北嶺中
立命館慶祥中 一般 SP
札幌大谷中 英数選抜
札幌日大中
北海道教育大附属札幌中
ラ・サール中
函館ラ・サール中
浦和明の星
雙葉中
普連土学園中
東洋英和中学部
本郷中
日大豊山女子中
白百合学園
愛光中
大阪星光学院中
四天王寺中 標準 英数 英数1
帝塚山学園中 標準 英数
近大附属中
帝塚山泉ヶ丘中
清教学園中 理系
帝塚山学院中
上宮中学校
智弁和歌山中
洛 中
開明中
履正社豊中中
追手門学院中
西大和学園中
東大寺学園中
ほか
適性検査・総合問題 (Yiさん)
東京都立の中高一貫校は小石川中など十校程あり、適性検査は2種類程度。記述説明が多い。国語は二つの本文からの読解記述と作文が課せられる。算数系は理社関連での割合や操作能力問題が多いが、空間・数的思考力を問うものもある。
私立中の適性検査、総合問題は、塾の理科や算数と変わらないようなものから、その中間的なもの(昭和女子)受験生向けに東京都立と同じ傾向に作られたもの、国語聞き取りや読書など独自の試験(宝仙)、社会教育や時事問題を元に創造的な思考を記述で求めるもの(光塩)等様々。いずれも、設問に書かれてあることを読みもらしのないようにし、メリハリをつけた読み方が要求される
洗足学園中(MさんYuさんに)
算数 塾より思考を問われる一行題。後半の方が見慣れているか。抽象的比も多いが整数思考の親切設計
国語 青春モノで読書欲。見本的字数制限記述問題、選択肢は難易に波があるが作りに注意。採点基準公表。
鴎友学園中(Yさんに)
国語 すべて記述。本文と自分の言葉を組み合わせるが、解答に使う表現が大体決まった塾並み採点の安定した良問。
麻布中(R君)
国語 なんやねん長い小説にどないにでも書けそうな記述と関西にいた頃思ったのは、昔の話。平凡化?して、小説らしい理解や心情を問う記述に。事象を掘り下げ、対人関係を気持ちにし、文脈を外さず全体も忘れず、、
雙葉中(Hさんに)
国語 問題文は長くはないが時間が短い(50分に伸びた)。字数制限なしの記述問題が多く、自分で言葉をみつけて、自分の言葉で書くことが要求され、本文中の言葉を使うことが少ない(年度によって少し変わるが)。合格解答を制限時間内で作るには力量と練習がいる。。。。
普連土学園
読書欲がおきる国語長文小説。ハッピーエンド多め?一行記述で基礎力養成。選択肢も適度で時々クイズ。
そのほか国語記述問題
標準的記述字数制限なしの武蔵。要約記述品女。その他栄光、渋谷渋谷、駒場東邦、晃華など難関校は大概記述が多い。
愛光中学校(Yuさんに)
本文中の言葉を使う記述が多いが、自分の言葉で書くものは解答の幅が広そう。選択肢は慎重に
四天王寺中学校(Mさん、Tさん、Yさん、Rさんにとって)
国語 短い記述で要点をついて言語化する問題で言葉を選ぶ力やヒラメキが問われるのが以前から特徴的。一方、要約記述のような単純な問題も多い。抜出しなどは観点や次元が変わる場合があるのも注意。複数の先生の合作と考えてみよう。年度によって設問の方式、意図や質に波がある。問題の難易・性質を見抜くこと。文脈と筋と段階を追って答えること。少年向論説文の比ゆにも注目。
大阪星光学院中学校(Y君、S君、Ts君、T君に)
国語 問題文も長くないし、基礎的で面白めかつ内容深めの出題。記述問題で気持ちなどをどれだけつっこんで書けるかで、差がつくだろう。ポイントを押えた短文解答や、小学校の授業でしそうな内容読解や教育的設問?も出題されるから、小学校生活を馬鹿にするなよ。
清風南海中
国語 設問をよく読むこと。記述は難しい部分の読解を前提に、要約をし自分で言葉を補うなど典型。選択肢も語彙力が必要なものやセンター風の長文のものや対応部分を探すものがある。
西大和学園(T君、R君に)
国語 物語、論理的文章それぞれ一題程度の記述、本文中の言葉を使って書ける問題と、気持ちなどを自分の言葉で考える問題。これらは記述の典型ともいえるし、出題は素直である。さらに百字程度の記述が出るが、普段から生活体験を通してある程度の表現力や語彙力を養っておく必要がありそうだ。
東大寺学園(T君に)
ややこしくなく、理系頭の人が得意そうな説明するだけの記述が多い。だから、安心できないぞ7割の得点が必要だ。漢字や語句問題が難しいのも特徴。
ラ・サール中(R君、T君、H君に)
国語(鹿児島) 記述は五六題。字数制限はあるが、読解を通して解答の骨組みさえ決まればそれをふくらませて記述を組み立てるのは比較的簡単だと思われる。主語述語をきちんと対応させるなど普段から記述の練習を積もう。
以下の中学についてはは引越し前の2004年以前のものです。
帝塚山中学(奈良)英数(Hさん、Yさんにとって)
「論説文」が大人向けというか高度。文学的文章も深めの読みとりが必要。文章を理解しさえすれば、設問はまじめな基本的良問で、抜き出しなども慎重に選べば解ける。空欄が多く、補充問題などで迷うものもありそうだ。自信を持って解く。日頃から難しめの文章に触れ、いい話を読もう。
清風中学校(S君にとって)
問題は基礎的。ちょっと変わった文章も出る。自分の言葉で記述する問題はない。抜き出し問題で、ややひねって作ってあるのがあるが、文脈から鍵になる言葉を見つけて読解する基礎的出題。文脈をはずして読んだり、考えすぎたりすると引っかかってしまう選択肢設問がある。
近畿大学附属中学校(Nさん)
やや長文も出る。基礎的で問題集にでも使えそうな良問がある一方、プレテストなど何となく中学校の校内テストででも出されそうな設問もある。自分の言葉で書かせる問題が多いが、読みとったうえで適切にまとめられればいい。記述でも配点は低い。補充などで理由に迷う問題がある。
関西学院中学(M君)
二日にわたる試験で一日に一題。どちらが難しいと言うことはなさそう。記述問題が多い。設問の意図をしっかりつかむ必要がある。安定した難しさなので、いつも同じようなところにつまずく生徒に、あと少しあと少しと言いながら指導していた。
開明中学校(S君、T君ほか)
60分で3題と多く、それなりに難しい問題である。この条件に適応できるかどうかが第一の関門になる。問題自体はクセがなく良問。
追手門学院大手前(O君)
基礎的な記述の多い学校。記述の勉強に使える問題。